メルボルン・無料で食事ができるLENTIL AS ANYTHING

今回は、メルボルンにある無料で食事ができるLENTIL AS ANYTHINGをご紹介。最近、日本でオーストラリア旅行番組などでも紹介されているレンティル。そもそもどんな仕組みで無料で提供しているの？と疑問に思う方も多くいると思います。メルボルンに観光する方に、是非、体験して欲しい試みなので、詳しくご説明していこうと思います。

LENTIL AS ANYTHING レンティル・アズ・エニシングとは？

レンティルの社会貢献は、実際は20年前から行われています。元々は、食べ物を無唯にしない、誰でも食事に困らないという目的で作られた社会貢献活動で現在ではレストランを持つまでとなっています。現在のレストランは、メルボルンがメインでシドニーにも１つの店舗があります。年間で推計で90万トン（200万人が食べられる）のまだ食べられる食糧をメルボルンだけで廃棄しているとレポートで紹介されており、お金がなくて食べられない人がいるのにもかかわらず、捨ててしまうという矛盾をなるべく改善していこうという試みです。生活困窮者にも、一般の人、同様に食べる権利を！ということです。

LENTIL AS ANYTHINGはなぜメルボルンに多いのか？

現在、メルボルンに3店舗、シドニーに１店舗のレストランがあります。それではなぜメルボルンに多いのでしょうか？これは、メルボルンの移民の歴史に遡ります。メルボルンは、現在、オーストラリアの中では、一番の多民族州となっています。この理由の一つは、歴史的に難民を多く受け入れている州ということもあります。例えば、ベトナム戦争後のベトナム難民や南スーダンなどの内紛によって発生した難民がそれにあたります。元々、ヨーロッパ系移民（イタリア、ギリシャ、フランスなど）を初めに入植した歴史があるメルボルンは、まさにオーストラリアの人種のるつぼといった場所。メルボルンにいるアジア圏では、ベトナム人二世、三世がアジアの中では多くなっています。これは、歴史的な背景が大きく関わっています。難民の中には、生活困窮者も多く、食べるの事態に困っている人も存在します。そういった環境があったからこそ、メルボルンに多くなっています。

LENTIL AS ANYTHING　店舗案内

現在ある４店舗をご紹介します。

※こちらの記事を書いているのは2020年6月となっています。ご来店をご検討している方は、必ず行きたい店舗を確認してから来店をオススメします。ボランテイアということもあり、変動があります。

LENTIL AS ANYTHINGの利用方法

レンティルの利用方法は、通常のレストランと同じく、メニューからオーダーします。違う点としては、ご来店した人に値段を決めてもらうというシステム。会計の際にチップボックスがあるので、そこにお金を入れるだけ。

値段は本人が決める

値段は本人が決めるということですが、実際は、ほとんどの人は支払いをしている印象です。（10ドル-20ドルぐらいが相場）もちろん、無料で食べることができます。生活困窮者の為に行っていることや、食糧を無駄にしないという目的ですので、日本から旅行をされて行かれる方は、生活困窮者ではないと思うので、チップを入れることをオススメします。世界でも裕福と言われている日本が無料で食べるというのは、個人的な意見ではありますが、あまりオススメできません。レンティルが行っている活動に価値にあると思うので、そういった意味をしっかり理解しましょう。

ローカルが沢山利用しているLentil

レンティルは、営業形態は、オリジナルなものの、一つのレストランとして営業しています。その為、一般の人も沢山利用しています。セントキルダというメルボルンでも富裕層エリアが住む場所にあります。

まとめ

今回は、変わった営業形態を長年行っている、レンティル　アズ　エニシングをご紹介しました。国や場所によって、環境が違うということを考えさせてくれる場所でもあります。日本にも生活困窮者が沢山いるのはいうまでもありません。難しい難題もプラスに考えて営業しているレンティルは、社会に価値があるものを提供しています。是非、みなさんもお気軽に訪問してみてください。